仏さま図鑑
如来・菩薩・明王・天のちがい

お寺で仏像を前にしても、どれが誰なのか分からない。 そう感じたことのある方に向けて、仏さまの4つの区分と、代表的な30体をまとめました。 区分が分かると、持ち物や姿から名前を推測できるようになります。

早見4つの区分

区分立場見た目の特徴
如来さとりを開いた仏装飾がなく、質素な衣。頭は螺髪(らほつ)
菩薩さとりを求め、人を救う冠・首飾りなど装身具をつけた華やかな姿
明王力ずくで導く怒りの表情、背に炎、武器を持つ
仏法と人を守る甲冑や天女の姿。もとはインドの神々

大まかには如来 → 菩薩 → 明王 → 天という位の順で語られます。 ただし優劣というより役どころのちがいと考えるほうが実態に合います。

如来如来(6体)

如来(にょらい)は、さとりを開いた仏さま。仏の世界でいちばん上の位にあたります。装飾を身につけず、質素な衣をまとった姿で表されるのが特徴です。

菩薩菩薩(8体)

菩薩(ぼさつ)は、さとりを求めながら、同時に人々を救おうとしている存在。如来になる一歩手前とされ、冠や装身具をつけた華やかな姿で表されます。

明王明王(6体)

明王(みょうおう)は、やさしい説き方では耳を貸さない人をも導くとされる仏さま。怒りの表情と炎を背負った姿は、大日如来が姿を変えたものと説明されます。

天(10体)

天(てん)は、もともとインドの神々が仏教に取り入れられたもの。仏法とそれを信じる人を守る役どころで、七福神や四天王として親しまれています。

FAQよくある質問

如来と菩薩は何がちがうのですか?

如来はすでにさとりを開いた仏さま、菩薩はさとりを求めながら人々を救おうとしている存在です。見た目でも区別でき、如来は装飾のない質素な衣、菩薩は冠や首飾りをつけた華やかな姿で表されます。

明王が怒った顔をしているのはなぜですか?

やさしい説き方では聞き入れない相手をも導くため、あえて忿怒の姿をとっているとされます。大日如来が姿を変えたものという説明が一般的です。

「天」はどういう存在ですか?

もとはインドの神々で、仏教に取り入れられて仏法の守り手になったものです。弁才天や大黒天のように七福神として親しまれているものも、四天王のように寺院を守るものもあります。

仏像はどこを見れば見分けられますか?

手に持っているもの(持物)と、頭のかたち、装飾の量が手がかりになります。薬壺なら薬師如来、錫杖なら地蔵菩薩、というように持ち物で特定できる仏さまが多くいます。

解説はアプリ「毎日般若心経」の仏さま図鑑と同じ内容です。 分かりやすさを優先した説明で、像容や由来には地域・時代による差があります。
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