般若心経の覚え方
262文字を9つに割って暗記する

般若心経を覚えたい、という方はとても多いのですが、 頭から一文字ずつ丸暗記しようとすると、たいてい「無」が続くあたりで挫折します。 意味の切れ目で9つに割り、1つずつ積み上げていくほうがずっと楽です。その手順をまとめました。

STEP覚えるまでの5つの手順

  1. 先に意味を入れる音だけで262文字を覚えるのは、意味のない記号列を覚えるのと同じでかなり大変です。先に何を言っているお経なのかを通して読んでおくと、あとの暗記がずいぶん楽になります。
  2. 9つの場面に割る全文をひとかたまりで扱わず、話の切れ目で9つに割ります。1つあたり2〜5行なので、1日1場面でも9日で一周できます。
  3. 1場面を、見ないで言えるまで繰り返す声に出して読む → 半分隠して読む → 何も見ずに言う、の順で進めます。つまずいたらすぐ見て構いません。思い出せずに固まる時間を短くするほど早く定着します。
  4. 前の場面とつなげてから、次へ2場面目を覚えたら、必ず1場面目から続けて言います。場面の切り替わりがいちばん飛びやすいので、つなぎ目だけを重点的に繰り返します。
  5. 毎日、同じ時間に通しで唱える覚えたあとは、思い出す回数がそのまま定着になります。1日1回でいいので通して唱える時間を決めてしまうのが、結局いちばん近道です。

分割9つの場面と、その分量

割り方の目安です。1日1場面なら9日、2日で1場面なら3週間ほどで一周します。 それぞれの中身は意味のページで確認してください。

#場面書き出し分量
01はじまり ― 智慧のお経仏説摩訶般若波羅蜜多心経〜1行 / 約12字
02空との出会い観自在菩薩〜4行 / 約25字
03色即是空 ― 形とむなしさ舎利子〜4行 / 約27字
04何も増えず、減らず舎利子〜2行 / 約20字
05とらわれを手放す是故空中〜4行 / 約34字
06老いも死も、こだわらない無無明〜4行 / 約33字
07こだわりが消えれば、おそれもない菩提薩埵〜3行 / 約36字
08真言 ― 智慧の呪文三世諸仏〜5行 / 約56字
09結び ― ぎゃーてい故説般若波羅蜜多咒〜4行 / 約35字

難所つまずきやすいのはこの2か所

「無」が続くところ

「無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界 乃至無意識界 無無明…」と、 似た形の否定が延々と続きます。ここは順番を音だけで覚えようとすると必ず崩れます。 感覚器官 → その対象 → 認識の世界 → 迷い → 老いと死 → 苦集滅道 → 智慧と、 否定していく対象が外側から内側へ移っていく、という流れで押さえてください。

場面と場面のつなぎ目

1つの場面の中は言えるのに、次の場面の頭が出てこない。これがいちばん多い詰まり方です。 対策は単純で、前の場面の最後の1行+次の場面の最初の1行だけを取り出して繰り返すことです。 つなぎ目を個別に潰していくと、通しで言えるようになります。

FAQよくある質問

どれくらいで覚えられますか?

個人差が大きいですが、1日1場面ずつ進めれば9日で一周し、その後2〜3週間くり返すと見ないで言えるようになる方が多いようです。急ぐ必要はありません。

意味がわからなくても覚えられますか?

覚えられますが、遠回りになりがちです。「無」が続くところなど、意味を知っていると順番を思い出す手がかりになります。

途中で止まってしまいます。

止まる場所はたいてい決まっています。その前後の2行だけを切り出して繰り返すと抜けます。全文を頭から繰り返すのは効率が悪い、と考えてください。

書いて覚えるのと、声に出すのはどちらがいいですか?

唱えるために覚えるなら、声に出すほうが近道です。書く場合は写経として別の目的で取り組むと、どちらも続けやすくなります。

アプリには、本文を隠して思い出す「暗記モード」があります。 9つの場面ごとに区切って練習できるので、上の手順をそのまま進められます。
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